04/02/09更新)

登場人物(作者)  黒字:パパス、青字:S 緑字:ふなき 明紫字:たん
 

 9時開始に間に合わない!とばかりに、十和田バイパスで連続7台抜きを敢行したパパスは、七戸町直前でS氏のオープンカーをとらえる事に成功 (Sの車は現在、冬季仕様のため、ハードトップを装着している。分類上はドロップヘッドクーペとなる。) 。なんとか、会場1番乗りを果たした(否定はしないが、別ルートでの七戸入りであり、道路上での入れ替えがあったわけではない。)。

 今回は、「個機・個艦もの」専門の「S氏の日」(専門=エキスパートではない。この場合、抽象化能力の不足が主因で、部隊以上単位のユニットへの拒否反応を持つという意味合いである。)。予定ゲームは、競争試作 (GJ)、「銀英伝シリーズ(ツクダ)、 Wooden Ships & Iron Men (AH) だ。
 
競争試作(GJ)
第1戦
 チュートリアルということでやりましょうということになり、たん工廠・ふなき飛行機・S重工・パパス技研の4社がエントリー。チュートリアルなので、オープンカードでもするのかなーと思いきや、誰もカードをオープンしないので、本番さながらのチュートリアルとなった。たん工廠は、その場でルールを仕込み、参戦(流石!)。カードが良く切られておらず、1枚目から5枚目まで連続して主力戦闘機が募集される展開で、グイグイ挙がる技術レベルに、各社百花繚乱の試作機開発となった。
 S重工は、ひたすら世界情勢(ルール)の把握に努める。しかし、次々と更新される技術レベルについていけず、他社とは競争にはならず、1機種の採用に留まる。「とにかく、参加しなければ生き残れない」と間違った決意を固める。
 フランス資本が若干入っているパパス技研は、フランス機による正式採用を画策するも、初期にシュワルべを入手。「最強戦闘機」を握りこんで、自分を見失い、ジェットエンジンを待つも、痺れを切らして開発を断念。途中方針転換により、迎撃機開発などに力を入れるが、主体性の無い方針に振り回された社員らは、社内企画すら開発できずにあえなくビリ。ここにおいてパパスは「このゲーム、カードをまわさなきゃ勝てない!」とか思い込み、2戦目に気合がはいった。
 ふなき飛行機は初期では無敵の(はずの)ゼロの開発を進め、首尾よくこれが第1世代の主力戦闘機として採用される。その後も着々と研究を重ね、ついには二重反転プロペラと何だったか忘れた特殊装備を持ったタンクの開発にも成功した。速度も11くらいになってたような気がする (11はありえない?)。優秀な研究員に恵まれた結果か。
 
たん工廠は、マッキMC.202というまずまずの機体を手に入れて、やっとコンペに参加できるようになったものの、ふなき飛行機の優秀なゼロ戦には歯が立たずにいた。ただ、臨時追加予算を必ず引くという運の良さもあり、幾つかの採用を得て、何とか2位につけることが出来た。

 
2戦目
 S重工は、他社の開発方法をようやく学びはじめ、(メリットも分からないまま)ようやく社内企画機なる制度を取り入れる。積極的に参加の意味を取り違え、ろくでもない性能(航続距離0)の機体を主力戦闘機に押し込んでしまい、国の戦局を危うくする。2機種採用に気を良くしたまま終了する。
 
パパス技研は、ようやく社内試作機を開発するも追加装備カードのありがたみが分からず、これすらも捨て札にしてカードをまわしまくった。1発目の主力機の正式採用を目指すが、必要なエンジンを他社に渡したり、トレードで渡した「政治的圧力」を自分の自信作を出品したコンペで使われるなど、間抜けなプレイを連発。やはり、3位(同率ビリ)におわった。採用は非主力機1機のみ。
 ふなき飛行機の社屋火災につき当時の記録が全くない。エアコブラ戦闘機が主力戦闘機として正式採用されたのはこの回だったような気がする。2位だった?
 
たん工廠は、今回、ムスタングの早期開発が成功し、他社に対して1歩優位に立つことが出来た。その後も、ムスタングのバリエーション機の開発、そしてエンジン生産遅延と生産数不足イベントを1ターンで両方使い、コンペを優位に進めることが出来、初の1位獲得。


 
ここで昼食。
 
 昼食と言えばゲーム自慢大会である。ふなきさんの空戦ゲーム一箱攻撃で意識朦朧となったSに(ブルーマックス(GDW)のユニットは美しい !独機のローゼンジパターンが具象化されている。)、たんさんの銀英伝チット→カード化スマッシュが決まりSはマットに沈んだ。(あのカード使ってみたい。たんさんいつか必ず。今回は、「裏対戦を考えていなかった」というSの失敗により言い出せなかった。)
 
午後からは AH 「Wooden Ships & Iron Men」−トラファルガーの続きがプレイされた。
 
 パパスの申年にちなんだ「見ざる言わざる聴かざる」作戦もあえなく失敗。S氏をはじめ、みんなの「やりましょうやりましょう」の声におしきられプレイ再開。
 
英軍・たんさん(ロイヤルゾヴリン列)とパパス(ヴィクトリー列+アフリカ)
仏軍・S氏
西軍・ふなきさん
開始ターン5ターン・終了ターン10ターン
 
英軍(ヴィクトリー列+アフリカ)
 英軍パパスの負担が一気に減る(27艦→13艦)というナイスな人員配置で、ゲームスタート!なかなか、いい感じの担当振りで、パパスも思い切り操艦を楽しめました。英軍ヴィクトリー列は、(肝心の旗艦ヴィクトリーは艦旗を降ろして降伏し、現在も漂流中(あはは))フランス軍6艦の戦列に突っかかり、後尾の戦列艦に衝突。絡み合いを利用して、攻撃隊を組織。果敢に切り込むも、あえなく攻撃隊全滅。
 

「まともな食事をしていない連中と斬り合っては確実に負ける」
仏軍は、総員に集合を掛け、防衛隊を組織して迎え撃つ。
そして、身の程知らずに乗り込んだ斬り込み隊を捕虜にした。
勝利の凱歌が上がった。
 

しかしながら、英軍後列の戦列艦を変進。左舷砲が火を噴き、これを沈黙させた。
 

もはや損害は、艦の浮揚力さえ失わせようとしていた。
仏軍は戦勝を祝う間もなく艦旗を収納し降伏した。


 この後、絡みをはずして一気に仏艦戦列を突き抜けたいところだったが、絡みが外れず、後続艦と衝突。しかも絡んじゃった。しょうがないから、後続艦から移乗隊を乗せ、攻撃隊損失艦の人員補充。「連環」状態を何とか打開したかった英軍は、絡み合い漂流する戦闘艦を見越して、2隻を現状維持とし、その後の後続艦は、風上に変進。結果的に降伏してしまった戦列艦を救出すべく仏艦5隻が取って返したところを見て、集まった仏艦を取り囲むように、英軍は艦隊を割り込ませた。
 
 向い風に逆らって進む仏軍は、ここから引くわけにも行かず、救援艦隊がひしめき合う。一番やってはならない6艦団子状態である。あくまで、英軍の南進を阻止しようとする仏軍。ほぼ完全に包囲されている5艦に未来はあるのか?・・・Sが一番ヘボ?
 
 
勇戦するフランス艦隊を横目に見つつ、泰然と戦列を整えるスペイン艦隊。これより反転し、イギリス艦隊のど真ん中にくさびを打ち込まん!の意気も、フランス艦隊が我の到着前に沈んでしまえば、戦わずして逃げたスペイン艦隊との誹りは免れまい。フランス艦隊を囲むイギリス艦隊を、その外側からさらに囲んでやろう。大二重包囲戦だ!(でも、風上にはほとんど進めないから、気長にまっててね、Villeneuveさん。)
 
 
英軍は風上という優勢を得ているので、とりあえず、整然と2列縦隊で進むスペイン艦隊の頭を止めて、増援が後ろに回りこんで攻撃を行うのが良いのではと考え、その方針で進むことにした。パパス艦隊司令率いるヴィクトリー列は、フランスへ猛攻を仕掛け、かなりの戦果を上げているようで、フランス艦隊司令Sさんには申し訳ないが、イギリスの活躍はとても嬉しかった。

 途中、西軍フリーゲート艦と交戦。2回ほど打ち合ったが、その次のターンには、西軍と仏軍への両舷射撃を実施。効果はいつもどおりだが、なんかうれしい。英軍は乗員がCRなのでだいぶうれしい。以上10ターンが終了。だいぶ時間短縮され、うれしい限り。
 
ここで、もう1戦ほどやりましょうということになり。
 
競争試作(GJ)第3戦
 初期の段階であまりに点差が開くとゲーム後半におもしろくないかもという意見により、ビリの会社をプレーヤー全体で底上げしながらプレイしたほうがおもろいのでは?という声が上がり、全員「なるほど」とプレイ再開 。
 S重工は、技術レベルの低い(使用できるカードが少ない)期間のチャージを目論む、早速採用機を輩出するが、次の試作要求時、離陸できない機体を採用させると言う大事件(ふなき飛行機により「必要エンジン性能未満のエンジンを積むことができる法則」が発見され、現在は、このような機体も飛行できることが証明されている。)を起こし、社会的に抹殺される。社内的にも社員の離反、設計担当者の自殺など、開発力を完全に失う。社是である「すべての競作に参加する」という方針が招いた悲劇であり、社長の指導者としての資質にすべての問題があった。
 パパス技研は、零戦による社内企画機を暖め続けるが、正式採用にもれまくった。そうこうするうち、時代はマヌーバからスピードに移り、パパス技研はこの機体を断念。雷電による社内企画機を提出。何とか模擬空戦へもつれ込むが、なかなか決着が付かない。ここで、ふなき飛行機を通じて、判定官に毒饅頭が差し入れられ、ようやく正式採用を獲得。しかも戦局悪化により、迎撃機が敵機を迎え撃つというナイスな展開。その後、この正式採用機にペタペタ追加装備を貼りながら、ゲーム終了。単独3位につけた。
 社内企画段階のP51を葬り去られたのはこの回だったろうか、それとも第2戦目だったろうか。 なんにせよ、1位(同率だけど)だったのだから、よしとしよう。
 
 このゲーム。S氏が特に気に入っているが、パパスも面白かった。札もだいぶ覚えたので、今度は是非ジェット機開発とトップ目争いに加わりたいと思ってます。
 
 Sとしては、勝敗を超えた「夢の機体」(I−16ジェットとか)を目指したいと思っています(悪い病気だ)。
 

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