04/09/05更新)

第28回例会での銀英伝対決をS氏(黒字)とたんさん(赤字)のレポートでお届けします。

 

※銀河英雄伝説をご覧になっていない方には、意味不明の文章となっています。ご注意ください。

たんさんのご好意で、”10時間銀英伝”という素晴らしい時間を持てまして、非常に感激しています。

8月は、1日中銀英伝という楽しいひとときをSさんと過ごすことができました。(以前、オークションで本ゲームを譲っていただいた九州の方から、「中古なので擦り切れるまで遊んで下さい」と言われて いたので、今回、Sさんにも満足いただけたようで非常に嬉しいです。

たんさんのご好意の例

  1. まず、Sはずーっと一番のひいき、ヤン・ウェンリー。(なので、椅子の上であぐらをかきつづけ、股関節が痛くなってしまいました。)
  2. さらに、Sのリハビリのためのレクチャーつき(既に2度目の対戦なのに)
  3. おまけに、射撃修正判定を、最初はたんさん→徐々にSへ
  4. しかも、判定経過をSに明示するためにチット使用
  5. そしてなんと、明らかに不利な機動へは、訂正(「こっちの方が良くないですか?」)つき。

 ここまで条件が揃うと、Sが対応不可能と思われた「はさんでポン、システム」も、「同じ人間なんだからできないこともないはず。」と思えるから、あら不思議(本当は不思議ではなくて、たんさんの苦心の賜物)。 合計で3回対戦させていただきました。
 

 ゲームの展開はSさんの楽しい感想に譲って、システム的な話をば。
 今回は初級ルールで行いました。ゲーム自体はチット引きシステムなのですが、今回、チット自体がかなり痛んでいたこともあり、チットの代わりにカードを使用したこと(キャラクタシートの指揮官のイラストをコピーし、MtGのカードに貼り付けただけ)がSさんに好評で嬉しかったです。
 
 両軍とも1ユニットの能力は殆ど差がなく、攻撃力<防御力になっているので、必然的に攻撃側は、ユニットを集中し、はさんでポンの状態を作り、ステップロスを強要させるように艦隊運用を行わないといけないですし、防御側はそれを回避するために挟んでポンされないように頑張らないといけません。また、1指揮官が保有するユニット数はそんなに多くない(4ユニット程度)ので艦隊間の位置も重要になります。
 
 チット引きシステムということで戦いの流れが非常に流動的で、行動回数が指揮官ごとに1回〜3回(ヤン及びラインハルトは4回ですが、ヤンは優秀な奥さんのお陰でさらに+1回)という形で差があり、優秀な指揮官は行動回数の多さを生かすことで戦線に楔を打ち込んだり、戦線を迂回し、挟んでポンの状況を作ることも可能になります。 
 今回の3戦目では、大幅な迂回行動を取ったヤン艦隊が、結果的に帝国をサンドイッチした状況を作ることができ、ラインハルトの防御に徹していた各同盟艦隊が帝国の退却路を塞ぐことで、ヤン艦隊が帝国を各個撃破してラインハルトを孤立させたことが、勝利に結びつきました。逆に帝国は、ラインハルトが主攻軸になっていたので、同盟に退却路を残してしまっていたのでした。

 

  1. 1回目:イゼルローン要塞 シナリオ8「はばたく禿鷹」
     帝国軍のケンプ大将が移動要塞ガイエスブルグを含む艦隊で、同盟軍ヤン・ウェンリー大将が守るイゼルローン要塞に対し、攻撃を開始するという状況です(実際には艦隊戦のみで要塞は出てきませんが。)。
     ヤン自らおとりとなって、追撃してくる帝国軍を同盟軍が挟撃する、というシナリオ。おとりの意味を少々はきちがえたSが、はるか後方にヤン艦隊を配置してしまい、要塞からの援軍(メルカッツ艦隊ほか)が到着するまで持ちこたえられなかった。完全包囲だとヤンでも死ぬんだーと妙な感心の仕方する。この回では、射撃判定や、撤退路の有無、防御射撃の有効、無効、等々飽くことなく何度も説明いただき、かなり勉強できた。
     

  2. 2回目:イゼルローン要塞 シナリオ8「はばたく禿鷹」
     たんさんの苦労の甲斐あってゲームシステムを把握しつつあるSは、前対戦の山のようなミス(特に初期配置)に気づき、「泣きの一回」を希望。今度は、前面に「その他艦隊」を配置して一応戦線っぽいものを作り、後方のヤンは、帝国軍主力であるミュラー艦隊(強くて多い、やたらと防御修正が大)からは逃げまくる作戦。作戦は成功し、ヤンは帝国軍の囲みを突破して援軍主力との合同を果たす。「さあ、反撃だ」というところで、何故か、チットが出ない!!! 同盟軍主力のメルカッツ艦隊が2ターンに渡り沈黙してしまう。勝利条件で「やや負け」を得るには、戦果4ユニット差まで持ち込まねばならないのだが、前半巧みな艦隊運動で逃げまくっていたので、ほとんどやられっぱなしだったわけで、ここでチットが出ないとやや負けに届かない。というわけで負けてしまった。えー、結果は負け(他に、やや負け、引き分け、勝ち、がある)だったけど、進歩が見られたという人間として大事な勝利を得られたので、大満足。
     

  3. 3回目:バーミリオン会戦 シナリオ15「バーミリオン会戦」。帝国、同盟、大将同士の決戦
     同盟への侵攻を開始した帝国軍ラインハルト元帥と、同盟を守るヤン大将の直接対決。ラインハルトを倒すことができれば帝国を退けることができると考えるヤンと、ヤンを直接打ち破り、戦いに勝利したいというラインハルト。両者の思惑が、バーミリオン星域で激突する。
     同盟ヤン・ウェンリー対帝国ラインハルト・フォン・ローエングラム。双方がフルマップの端っこから進発して、大艦隊戦で決着するシナリオ。同盟軍の勝利条件はS向きにシンプルで、「敵の大将を落とす」、これしかない。帝国軍は、赫赫たる戦果をあげないと勝利できない。という訳で、とにかくチットが多く(5枚→通常2枚)、キャラクター修正の大きい(9→通常5or4)ヤンが突っ走る。ヤンで釣っておいて、ヤンが迂回して、ヤンがとどめを刺す、という作戦(作戦なのか?)。
     帝国軍左翼へ突出したヤン艦隊を迎え撃とうと出てきたラインハルトを置いてけぼりにして、転進→帝国軍前面をかすめて後方を迂回。ラインハルト艦隊は、当然、他の(弱いというか普通の)艦隊に襲い掛かる。壊滅寸前のモートン、フィッシャー艦隊。その時、帝国軍を一周してきたヤン艦隊が、ラインハルト艦隊後方から出現。という、現実にはありえない機動で、見事ラインハルト艦隊を、捕捉、殲滅した。うーん、ほんとにヤンはマジシャンですな。6ターンからは、帝国側に大規模な増援があるから、誘いに乗らずに待たれた場合、同盟側はほとんど勝てないわけで、敢えて誘いに乗って盛り上げてくれたたんさんに、大感謝。
     「ラインハルト率いて負けたのはかなり悔しいなぁ。是非、再戦を」>Sさん(たんはどっちかというと帝国寄りです(笑))
     


 

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