AGN初のASLプレイの様子をおおたさんから報告
  1. シナリオ概要
    D−DAY時のUS82空挺師団の活躍。アメリカ軍が盤端より侵入し、6ターン以内に反対側の盤端から1個分隊と1指揮官を脱出させると勝利。
     
  2. セットアップ
    ドイツ軍は3盤の道路で囲まれたエリアのいずれかの建物に初期配置。二手に分かれて進入してくる米軍に対し、−1の指揮能力を持つ指揮官と467分隊2個、MMG、LMGのセットを2組配置。残りの447分隊3部隊と8−0指揮官は、第2戦線を張るべく後方へ配置。
     
  3. プレイ概要
    1. 第1ターン(写真
      米軍左翼(主力の6個分隊2指揮官)は、2個分隊で煙幕を展張しつつ道路を渡る作戦を試みるも、煙幕展張の失敗や隠蔽状態を放棄して発砲して来た独軍1分隊+LMGの射撃により頓挫。これを見て米軍1分隊は大きく丘の向こう側へ迂回した。米軍本命(?)の10−3指揮官と3個分隊は道路を隔てて独軍2個分隊と対峙するべく森・建物に身を隠して接近。米軍右翼(4個分隊と10−2指揮官)も、2個分隊が道路横断を試みようとするも、やはり隠蔽を放棄して射撃をして来た独軍8−1指揮官+1個467分隊+MMGの射撃により、混乱に陥った。残りの2分隊は、照準線外を石造建物沿いに独軍へ接近していった。独軍は、視認出来る米左翼10−3指揮官と3個分隊へ準備射撃するも、有効打は無し。第2戦線用の447、2分隊は米軍の脱出路を見渡せる森ヘクスに塹壕を掘り最終防御拠点を設置すべく移動。更に8−0指揮官と1個447分隊+LMGの部隊を、米左翼の大きく迂回した部隊に対応させるため、第2レベル丘の頂上へ向かわせた。
       
    2. 第2・第3ターン
      米軍左翼本命部隊は、ドイツ1線級部隊の駆逐に成功し、10−3指揮官と3個分隊が3盤の中心エリアに侵入を果たす。ドイツ軍は、第2レベル丘の頂上へ向かわせた8−0指揮官を呼び戻して混乱した分隊を回復させようとするも、追加の射撃を受けるなどして目的を果たせず。更に、第2レベル丘の頂上に残してきた分隊には迂回した米軍3個分隊が迫り、米8−0指揮官を除去するものの米軍の射撃にて混乱し無力化される。一方、米軍右翼は思うように戦力の集中を果たせず、瓦礫化した建物に一旦集結し再編を図る。独軍は、第2戦線の447分隊に塹壕を掘らせ、3ターンに1箇所を完成させる。前線中央では、米軍左翼10−3指揮官部隊によって崩壊した部隊の穴を埋めるべく、米軍右翼部隊の対応にあてていた2個分隊のうち1個分隊を抽出し、さらに塹壕を掘り終えた2線級分隊と共に9−1指揮官と合流させる。
       
    3. 第4ターン
      米軍左翼の迂回部隊は、丘を下り3盤中央を包囲する様に展開。独軍はこれに対応する部隊が無い。(包囲射撃を受けるようになる)左翼本命の10−3指揮官率いる部隊は独軍の防御射撃に苦しみ、1分隊の脱落を出しつつも3盤の中央に進出。米右翼部隊は、独軍の手薄になったところを突いて道路横断を狙う。そして、独軍の防御射撃の結果で戦渦が発生。米ヒーローが誕生し、独軍には嫌なムードが漂う。この時点で独軍の残存戦力は、米右翼部隊に対する8−1指揮官+467分隊+MMG、米10−3指揮官部隊に対する9−1指揮官+467、447分隊+LMG、このターン塹壕掘りに成功した447分隊、徴収兵に置き換えの上損耗しているDMのHS、8−0指揮官であった。このターンの移動フェイズに、8−1指揮官部隊をMMGが射界制限を受ける石造り建物から、隣の石塀ヘクスに移動させた。更に、9−1指揮官部隊を米10−3指揮官部隊の突破を牽制可能な石造り建物に進めた。
       
    4. 第5ターン(写真
      米軍としては、このターンに脱出路となる盤端を狙える位置に部隊を進めておかないと厳しい。迂回した分隊が良い具合に進出しているが、指揮官脱出条件のクリアーが難しそうである。準備射撃フェイズ、米軍左翼迂回部隊が独軍9−1指揮官部隊に放った射撃で9−1指揮官が混乱、447分隊も混乱した。10−3部隊の突破経路に睨みを利かせている戦力を大きく減じた。独軍ピンチ。米軍右翼部隊も、10−2指揮官の脱出のため、射撃部隊と移動部隊に役割を分割。ヒーロー参加の射撃部隊は石塀の独軍8−1部隊へ準備射撃した。しかし、こちらの攻撃は何とか独軍が凌いだ。続く米軍移動フェイズ。米右翼の10−2指揮官部隊が思いきって(開豁地を)移動し脱出路へ向ってきた。これに対し独軍8−1部隊の防御射撃結果はKIA。米軍指揮官は、10−3ひとりきりとなった。更に米軍移動フェイズ。残りの10−3指揮官部隊で中央の最短距離を突っ走る。途中、独軍9−1指揮官(混乱)のいる隣接ヘクス等で防御射撃をうけるが、10−3指揮官と1分隊がPINにならずこれに生き残り、道路までの突破に成功。これに抗する独軍部隊は塹壕を掘らせていた447の1個分隊のみとなる。そして防御射撃。何と447分隊は萎縮もせずに1KIAを出す。KIAのランダム選択では、分隊の方で無く10−3指揮官がKIAとなり、米軍最後の指揮官が失われてしまったので、ここで米軍が投了を申し出て青森ゲーマーズネストの初のASLプレイが終わった。
       
  4. 感想
    独軍
     久しぶりのASLプレイでした。またこのゲームをプレイできる様になるとは感激です!パパスさんありがとう!これからも続けましょうね。但し、この沢山のルールは大きな障害ですよね。自転車運転のように一旦乗れる
    ようになれば、何年ブランクがあってもすぐに感を取り戻せるかと思いきや、このルールの量の前では・・・・。やはり継続的にプレイをして行く必要がありそうですね。さて、今回のプレイでは、思っていたより6ゾロが沢山でましたよね。お互い不運で損耗するのは痛かった!米軍は士気値10の指揮官が2人も居たのにも関わらずなぜか影が薄かったような・・・。米軍は序盤のサイの目が悪かったかな?また、ドイツ軍は結局ELRを越えてMC失敗し、損耗してましたね。そして、独軍にとっては5ターンの防御射撃(2回)のサイの目が貴重でした。米軍にとっては、ここで出さなくとも・・・といったところでしたね。近いうちに是非2回目をプレイしましょう。次回は陣営を入れ替えて!
     
    米軍
     初めてのASLのプレイにもかかわらず、非常にエキサイティングなゲームだと痛感しました。ダイスはケッコウ振りますが、運が何かを方向付けてしまうほど簡単なゲームでもありません。「行った事は行ったように評価される」ゲームであり、シミュレーションゲームなんだな・・・って思いました。下記の要因によって米軍プレーヤーは負けました。ある意味とても納得のいく負け方でありました。米軍のプランは「分進・包囲・攻撃・突破」の起承転結で進めたいなと考えておりましたが、包囲地点の誤りと、突破時期の遅れがあり、終盤「運」に頼ってしまいました。「運」に頼った10−3の指揮官は、不死身ではなく、運用が悪ければKIAしてしまうという当たり前の感触は、パパスに敗戦をもたらすとともに、パパスをASLに引き込むには十分すぎるほどの魅力を与えました。ある意味有意義な敗戦だったといえますかね?(笑)

 

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